母の介護の帰りには、
いつもの喫茶店に立ち寄る。
決まりごとにしているわけじゃないけれど、
気づけば毎回そうしている。
席に座って、いつものブレンドを頼む。
湯気の立つカップを前にすると、
ようやく一日が自分の時間に戻る。
50代目前にして、
お金のことを真面目に考えるようになった。
老後資金。
年金。
積み立てと運用。
数字はごまかせない。
だから向き合う。
でも、介護という時間の中にいると、
数字だけでは測れないものがあるとわかる。
時間の重み。
親との距離。
自分のこれからの10年。
どれも、静かに効いてくる。
10年後、今の選択をどう思っているだろう。
ちゃんと備えてきてよかったと思えているか。
無理をしすぎなかったと思えているか。
答えはまだわからない。
ただ、こうして一度立ち止まり、
頭の中をゆっくり整える時間は悪くない。
この「10年ブレンド」では、
介護帰りに考えたことや、
お金と人生のバランスを、
そのまま書いていこうと思う。
派手な結論は出ない。
けれど、焦らず、急がず、
自分なりにじっくり抽出していけばいい。
10年後に、
「悪くない味だった」と思えたら、それで十分だ。
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